屋外用LEDビジョンのおすすめの選び方は?設置の際に知っておくべき法令も解説!
屋外用LEDビジョンは、現代の広告表示や情報伝達において重要な役割を果たしています。屋外用LEDビジョンの広告効果や情報の伝達効率を高めるには、どのような製品を選べば良いでしょうか。本記事では屋外用LEDビジョンを選ぶ際の重要な要素や、設置する際に知っておくべき法令についても紹介します。
屋外用LEDビジョンとは
屋外用LEDビジョンとは屋外環境で使用されるLEDビジョンです。LEDという光を発する半導体素子を集めることで1枚のディスプレイを作り、そこに映像やテキストなどを表示します。 屋外用LEDビジョンはその明るさ・視認性・耐久性などから、広告・道路標識・その他の情報伝達など、さまざまな目的で使用されます。屋外用LEDビジョンは屋外の明るい環境でも鮮明な映像を表示できるため、ショッピングモールの広告やビルの壁面装飾などに使用されます。
屋外用LEDビジョンのおすすめの選び方
情報伝達効果の高い屋外用LEDビジョンを選ぶには、いくつかのポイントがそろっているか見極める必要があります。屋外用LEDビジョンを選ぶ際は、明るさ・視認距離・防塵防水設計・破損対策・熱対策などに気をつけて選びましょう。 屋外用LEDビジョンのおすすめの選び方としてはまず、明るさに焦点を当ててみましょう。そしてディスプレイの明るさについて話す上で重要なのが「輝度」です。輝度とは光の明るさの量を指し、単位はカンデラで表されます。 屋外用LEDビジョンは、太陽光の下でも見やすいように高い輝度が求められます。最低でも2,000カンデラ、おすすめは5,000カンデラから10,000カンデラのディスプレイです。数値が高いほど画面が明るくなり、視認性が高く見やすくなります。 屋外用LEDビジョンを選ぶ際は、視認距離も重要な要素です。視認距離とは、ディスプレイに表示されるコンテンツを適切に見れる距離のことです。視認距離はピクセルピッチによって決まり、ピクセルピッチとはLEDビジョンのLED素子同士の距離のことを指します。 LEDビジョンの視認距離はこのピクセルピッチを使った計算によって算出でき、公式は「ピクセルピッチ(mm)×1.16=適正視認距離(m)」となります。屋外用LEDビジョンを設置する際は視認距離を決定し、それに合ったピクセルピッチのディスプレイを選びましょう。 屋外用LEDビジョンのおすすめの選び方としては、防塵防水設計かどうかもしっかりと検討しましょう。屋外環境では、風・雨・ほこりなどがLEDビジョンに影響を与える可能性があります。防塵防水設計を備えた耐久性のある屋外用LEDビジョンを選ぶことが重要です。 屋外用LEDビジョンの防塵防水性能は「IPコード」という規格で表示されます。IP◯◯のように後ろに数字が2つつ付き、前の数字が防塵性能の等級を、後ろの数字が防水性能の等級を表します。屋外用LEDビジョンでは、IP65からIP67の防塵防水等級がおすすめです。 屋外用LEDビジョンの選び方としては、ディスプレイに破損対策を施せるものもおすすめです。屋外用LEDビジョンは人通りの多い場所に設置されることも多いです。そのため破損対策をしておくことで、より安全かつ長期間の運用が可能になります。 屋外用LEDビジョンの破損対策としては、強化ガラス・ポリカーボネート・アクリルなどの素材を使った施工がおすすめです。強化ガラスは通常のガラスの3.5倍から4倍の耐風圧強度があります。ポリカーボネートは耐衝撃性と透明度が高いです。アクリルは耐候性と透明度が高く、広く使用されています。 屋外用LEDビジョンを選ぶ際は、熱対策がされているかどうかも確認しましょう。屋外用LEDビジョンは直射日光の当たる屋外での長時間の使用により、発熱しやすくなる傾向があります。適切な熱対策がなされていない場合、発熱による故障やパフォーマンスの低下が発生するおそれが生じます。 屋外用LEDビジョンの熱対策としては、熱に強い素材が使われているかどうかを確認しましょう。また内部に冷却ファンが備わっているかも重要です。冷却システムが内蔵されていない場合も、屋外用LEDビジョンなら放熱効果があるものもあります。
屋外用LEDビジョン設置のために知っておくべき法令
屋外用LEDビジョンを設置する際には、周りの環境に配慮することが重要です。屋外用LEDビジョンを設置するために知っておくべき法令としては、屋外広告物条例・景観条例・道路交通法・道路占用許可申請・工作物確認申請、などがあります。 屋外用LEDビジョンを設置するために知っておくべき法令としてはまず、屋外広告物条例があります。屋外広告物条例とは国が定めた屋外広告物法を基に地方自治体が規定した、屋外広告物の設置に関する条例です。 屋外広告物条例では、屋外広告物の種類・サイズ・設置場所・表示内容・設置手続きなどが定められています。屋外用LEDビジョンは広告物とみなされる場合があるため、この条例に基づいて設置に関する制約や手続きをする必要があります。内容は地域ごとに異なるため、設置予定の地方自治体の屋外広告物条例を確認することが重要です。 屋外用LEDビジョンを設置する際には、景観条例も確認しておきましょう。景観条例とは、景観や風致の保護のために一部の地域で制定されている条例です。建築物や広告物の外観・形状・色彩・設置場所などに関する制約が規定されています。 屋外用LEDビジョンの設置にあたっては、景観条例に準拠する必要があります。特に商業ビルやオフィスビルは景観法の規制対象となる場合があり、このような建物に屋外用LEDビジョンの設置を検討する際は注意が必要です。設置予定の場所の地方自治体の景観条例を必ず確認しましょう。 屋外用LEDビジョンの設置を検討している方は、道路交通法も確認しましょう。道路交通法とは、道路上での交通の安全や秩序を維持するために制定された法律です。道路交通法は安全で円滑な交通や、道路交通に起因する障害の防止を目的としています。 このような道路交通法により、屋外用LEDビジョンを道路上や道路にはみ出しての設置はできません。また道路付近に設置する場合にも、通行人や車の邪魔にならないような設置の仕方が求められます。 敷地境界線を超えて屋外用LEDビジョンを設置する場合は、道路占用許可申請が必要です。敷地境界線とは、敷地と隣接している土地・道路・河川・公園などとの境界を示す線のことです。そして道路占用許可申請とは、一般に支障を与えない場合に限って特定の者に道路の利用を認める制度のことです。 屋外LEDビジョンを道路や公共の場所に設置する場合は、この道路占用許可申請を出す必要があります。申請手続きは地域によって異なる場合があるので、該当する地方自治体の規定や法律を確認しながら行ってください。 4m以上の高さを超える屋外用LEDビジョンを設置する際は、工作物確認申請が必要になります。工作物確認申請は、建築物の安全性や法令遵守の確認を目的とした制度です。申請が必要なケースは、屋外用LEDビジョンを独立広告塔として使用する際は地面からの高さが4m以上、その他の目的で使用する際はディスプレイの高さが4m以上の場合です。 また申請の際は、資格取得者が確認した屋外用LEDビジョンについての構造計算が必要になります。設置場所の自治体によって条例・規定も異なるので、それらの確認もしてから申請を行いましょう。
屋外用LEDビジョンは効果的に正しく設置しよう!
本記事では屋外用LEDビジョンを選ぶ際の重要な要素や、設置する際に知っておくべき法令についても紹介しました。屋外用LEDビジョンを選ぶ際は、明るさ・視認距離・防塵防水設計・破損対策・熱対策、などの要素に注目して選びましょう。また設置の際には、屋外広告物条例・景観条例・道路交通法・道路占用許可申請・工作物確認申請などの確認が必要です。